理系大学生の日常

理系大学生の生活の中で、感じたことや考えたことを書いていこうと思います。

緊急事態宣言下なのに対面で授業するの!?

「授業は基本対面で行います」

 3度目の緊急事態宣言がでたものの、この判断は覆らなかった。本来できるだけリスクを避けたいであろう公共機関である大学が、姿勢を変えずに対面授業を希望するのは正直驚いた。というか、がっかりした。オンラインで受けたかったからだ。

 コロナ発症から丸1年経過した今でも本学では、ほとんどの座学講義はオンラインで行われているが、実験科目は対面で実施する学系が多いようだ。

オンラインで受けるメリット

 皆さんは、オンライン授業は嫌だろうか?オンライン、オフラインまたそれらのハイブリッド形式、どれが一番いいだろうか。私は、オンライン一択である。私が思うそのメリットは以下のとおりである。

 

  • 通学にお金がかからない
  • 授業時間以外、時間がかからない
  • 道具の準備・携帯が必要ない
  • 授業をうける姿勢・態度を問われない(カメラオフの場合)
  • 実験等の作業を免れる

 

このようなメリットにより、必要なお金、時間、労力を減らすことができるのだ。逆にオンラインであることのデメリットもあるだろうが、それはこれらを享受できるアドバンテージにしかない。

 

大学側の意向

 おそらく大学側としては、生徒に対面での交流や実験体験を受けさせてあげたいのだろう。私の学系は、昨年度はたった1つの選択制の授業を除いて全ての授業がZOOMというミーティングツールを用いて行われた。私は特に不満に思うことはなかった。しかし、設備を利用していないのに、その分のお金を取られたり、実験を実際に行えなかったことを残念に思う学生や親も多かっただろう。そもそもしっかりと勉強したい人にとって、理系大学の大きな意義をしめるのは、実験の機会や設備の提供だろう。今の時代、座学の独学は十分可能であるが、高額な機器と高度な技術を要する実験に関しては、大学の助けが必要だ。現に実験を楽しみに本学に通うことを決めたという人もいた。

 大学としても仕方のないことだが、そういったオンライン化という対応に対して申し訳なさを感じているのであろう。恐らくそれが、今年度の実験の対面授業へのこだわりに変わったのだろう。

 

最後に

 皆さんにとって、これだけはオフラインでやり続けたいという譲れないものは何だろうか。人によっては、仕事かもしれないし、それこそ実験かもしれない、はたまた、遊びや飲み会かもしれない。

 他の人の体験や感覚を、SNSなどで見たり聞いたりすることが容易になった今、それでも、多少のリスクを冒してでも、体験したいものが人それぞれあるだろう。この災禍を機会に、身の回りにあるものの価値や判断基準を見直していきたいと思う。