理系大学生の日常

理系大学生の生活の中で、感じたことや考えたことを書いていこうと思います。

今の時代、大学に行く意味ってあるんですか?

 いきなりだが、私はかなりハイレベルな大学に通っている。もちろん毎日難しいことを理解し、記憶し、レポートを書くなどの作業もしている。それに、大学に入るためにも、かなり勉強した。高3の後半は、毎日図書館にいって、開いてから、締まるまで、昼ご飯とトイレを除いて、ずっと勉強していた。つまり、時間と労力、そしてお金を大卒資格のために割いてきたのである。(そして恐らくこれからも)

 

 しかし、その大変な労働は卒業では終わらない。いや、卒業とともに本格化する。

勿論、多少なりともホワイトな企業に就職できるであろうが、仕事となれば、大学生の時のように60点で赤点さえとらなければいいという話ではないだろう。お金をもらうからには、100点を提供しなければいけないだろう。

 

 なぜ好きでもないことに、時間と労力を割かなければいけないのだろうか。そして、なぜ多くの人間はそのような人生を望んで、険しい大学の道へ行くのだろうか。勉強が他の人よりもできるということは、やろうと思えば他のことでも成果を出しやすいということだろう。そのような人間が、お金の為だけに、やりたくもない勉強を自分に強いて、やりたくもない仕事に縛られてい生きていかなければいけないのだろうか。

 

 思うにそれは、自分自身と十分に向き合ってこなかったからであろう。第一に自分の好きなことは何なのか、次に、自分の強み、弱みは何なのか。これを常に自問自答し、好きな方へ、得意な方へと自分の人生を向けていく努力を怠ってしまったからなのだろう。

 

 もちろん勉強が好きな人は大学にいって、とことん勉強すればいいだろう。高校とは全然違うレベルのことを提供してくれるだろうし、いい大学に行けば、研究設備だって整っている。

 しかし、本当に勉強が好きな人などほとんどいないだろう。「勉強」という名の競技が好きなだけであろう。僕もあの競技は好きであった。受験はゲームであるということは自覚していた。しかしながら、その先のことを考えずに、そのゲームに没頭してしまったことを後悔している。